事業承継において、新たな師弟関係を構築する仕組みとして、私たちは「トライアル信託」をお勧めしております。通常2年から3年を目途にトライアル期間を設定し、じっくり引き継いでいただきます。相手が後継者としてふさわしいのか、引き継いでも大丈夫な会社なのかをお互いに見定める期間になります。

まずはプラベート信託(民事信託)を活用したトライアル信託契約を締結します。これはM&Aなどの売買契約ではなく、事業承継を一緒に進めていくという事業承継に特化した信託契約になります。売買契約の判断ができない場合などに、一旦契約を棚上げして事業承継を進めていきます。

トライアル信託契約時には双方の解約条件などを専門の弁護士が立ち会い、ヒアリングしていきながら、お互いの意志や覚悟を確認します。

そしてトライアル期間の前半に認定コーディネーターが双方をリードしながら、事業承継に関する協働作業を進めていきます。この期間にお互いの信頼関係が構築されていきます。

さらにトライアル期間の後半に認定コーディネーターが双方に寄り添いながら、お互いに納得のいく事業承継スキームを完成させていきます。

そして最終的に経営承継計画に基づく経営者交代タイプの事業承継のシナリオを完成させて、契約へと進めていきます。

承継後も認定コーディネーターや様々な専門家が会社が安定成長していけるように全力でサポートしていきます。ただし、一番のサポーターは前オーナー社長であることは言うまでもありません。

 

 

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